本県の水産加工業の衛生管理・品質管理体制の強化等を目的に、国のHACCP認定加速化支援事業を活用して、一般社団法人大日本水産会の協力のもと、11月11日~13日において標記講習会を開催しました。
講師には中井利雄講師(中井技術士研究所)、山村亨講師(一般財団法人日本冷凍食
品検査協会)を招きました。また、受講者の中には県内の水産加工会社以外に県外からも出席があり、計21名が受講されました。
講習会の内容は、FDA/水産食品HACCPを基本にハザード分析からHACCPプランの作成が行える人材を養成するための講義およびグループ演習が行われました。受講者の活発な意見が飛び交い、HACCPに関する知識習得が進んだものと思われます。また、受講者間の情報交換も積極的に行われており、HACCPはもちろんのこと、他社の状況等を身近に聞ける良い機会にもなったと思います。
さらに、出席者からも「来年も会社の別の者にも受講させたい」等の前向き意見が多く聞かれるなど、主催側としましても是非、次年度も開催したいと思った次第です。
今回の講習会を通じて、本県水産加工業の衛生管理の向上とともに、HACCP取得に向けた機運が高まれば、幸いです。
今後も、宮崎のさかなビジネスの発展に寄与できる取組を行ってまいりますので、よろしくお願いします。
*HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Point の略で、日本語では危害分析重要管理点と言い、ハセップあるいはハサップと称される、食品の製造工程における品質管理システムのことです。
HA(危害分析)とCCP(重要管理点監視)からなる言葉で、最終製品の抜取検査方式ではなく、製造課程において、予測される危害(HA)を分析し、重要管理点(CCP)を定める方式です。
1960年代に、米国で、宇宙食開発のために採用されたもので、この手法は、全ての規制機関で採用されることが望ましく、食品加工業者に義務づけられることが望ましいものと言われております。